久しぶりに会った親友は

友達に「ともちん」という女の子がいます。

ともちんは見た目も可愛いので一見「恋愛偏差値」が高そうなのですが、実はその逆で全く男には無縁の人生を歩んできました。

私とともちんの出会いは学生時代、それも高校生の時でした。

ただし同級生ではありません。

同じ学校に通っていたわけでは無くて、同じアルバイトをしていて知り合ったのです。

「よっす」と短くぶっきらぼうな挨拶をいきなりされて、血気盛んだった私とは最初は仲が悪かったのですが、

だんだん一緒に働いているうちに自然に仲良くなったのです。

それがまさか10年以上も続くとは、お互いその時は思いませんでしたけれど。

27歳になって結婚する私に会いに、遠く離れた土地からわざわざともちんは訪ねて来てくれました。

「よっす」相変わらず愛くるしいルックスには不釣り合いな、ぶっきらぼうな挨拶をされて、私は思わず笑ってしまいました。

1年半ぶりに会うともちんは何だか少しキレイになっていました。

ひとしきり私の結婚の話題で盛り上がった後に、彼女から意外過ぎることを言われました。

「アタシさ、実は来月イタリアに行くことになったんだ」

えっと驚いていると続けてもっとビックリすることをともちんは言い出しました。

「彼氏がイタリアに転勤するんで、どうしてもついて来いってしつこいんだ」

彼氏? 転勤? どんどんともちんには似つかわしくない言葉の連発に私の頭の中は真っ白になりました。

親友と自分の結婚が、なぜか同じ月になることに運命を感じて、ちょっと泣いてしまいました。

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